|
1955年のオリジナルの方です。 トム・ハンクスのリメイク版もきっと見るし、そちらをみちゃったら、 きっとオリジナルは見劣りしちゃうと思ったので、オリジナルを先に見ておきました。 だってだんなのお父さんの大お勧めなんだもん。いちおう義理を通すってことで。 いはゆる「イーリング・コメディ」の代表作らしいです。 イーリング・コメディって、言葉だけは聞いたことがあったけど、 実物?を見るのは多分はじめて。 1955年の作品でも、はなし自体はぜんぜん古くはありませんでした。 スラップスティックではない、ちょっとブラックなユーモアにきっちり笑えます。 一人暮らしのおばあさん (Katie Johnson) の家に下宿人としてやってきたのは、 自称教授のマーカス (Alec Guiness)。 彼がアマチュア仲間で楽器の練習するから、と連れ込んだのが 実は現金輸送車強盗のため集まった面々(Peter Sellers が若い!)で 楽器を練習する振りをしながら強盗の計画を練ってます。 首尾よく強盗に成功し(何にも知らないおばあさんもついでに使って)、 お金を手に入れた、さあずらかろうって時に、おばあさんに真相を知られてしまいます。 彼女を殺さなきゃお縄になっちゃう…でも自分が手を汚すのはいやだ、 ということで、5人の間で駆け引きがはじまります。 最後に笑うのは誰? といいつつ、この間、おばあさんはあくまでもイノセント。 何をするにも天然で全く邪気のない人なんだけど、そのお陰で、 周りの人たちは彼女の行動に巻き込まれ、ふりまわされまくっています。 で、この悪党5人も例に漏れず、彼女が知らない間に墓穴を掘っていくんすよ。 このおばあさん、典型的なイギリスの老婦人って感じでかわいい! アレック・ギネスの歯並びもすごいっす。 わざとだと思うけど、あれは本物なんでしょうか。 『ディボース・ショウ』のジョージ・クルーニーの歯と同じぐらい光り輝いておりました。 全体のストーリーが古いことはぜんぜんないけど、一方、風景がレトロで良いです。 おばあさんの家も、第二次大戦時の空襲のせいでがたついてる、そういう時代です。 まだロンドンの真ん中を、蒸気機関車が走ってます。 さて、トム・ハンクス/コーエン兄弟バージョンが、 このオリジナルをどのようにアレンジしてるか、楽しみです。 映画の予告編でしか見てないのですが、かなり変わっていそうです。 登場人物の名前もぜんぜん違ったし。 予告編では、トム・ハンクスの教授は地下室を借りてトンネル掘りしてますね。 アレック・ギネスは2階を借りて、そこではもっぱら計画立案てなことに 時間を費やしていたような。 大家さんも、英国版の老婦人よりは、もうちょっと若くて、年配のおばさんて感じ。 (見た目の迫力もちょっと違いますね…)
by bms-mp
| 2004-05-19 17:27
| Film
|
ファン申請 |
||