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『ライフ・オブ・ブライアン』再上映へだそうです。 『パッション』のお陰で、再び日の目がみられておめでとう。 キリストを馬鹿にしてる!ということで、敬虔なクリスチャンの方々から多大な不興を買ったというシロモノですが、もしかしたら今のアメリカの方が、70年代よりも保守化していて、前以上に批判されちゃうかもしれない。映画のスクリーンが焼かれたりするかも(うそ)。 といってもキリストを直でパロディしてるのではなく、キリストとたまたま同じ日同じ時間に、隣の厩で生まれてしまったばかりに、キリストと似たような人生を送るハメになってしまったブライアンのはなし。もし占星術が当たるものならば、全く同じ星の下に生まれてるわけですから、同じ人生なのもむべなるかなと。 クリスチャンでないなら面白いと思う。でも Monty Python って人によって好き嫌いが分かれる気もします(で、彼らのファンなら当然すでに見てるだろうし…となると、いったい誰をターゲットにした再上映なの?) ファンでない人、もしくは、フライング・サーカスなどぜんぜん知らない人には、あの、短いスケッチをたくさん積み重ねて一つの映画にしました、みたいな方式はどういう感じに見られるのかな。 私見では「ブライアン」は Monty Python's Holy Grail ほどシュールな展開じゃないので、もっと一般向けかとも思っていたのだけど、もしかしたら、世界人口のかなりの割合を占める人々を敵にまわす可能性を考えると、ブライアンのほうが、より果敢な試みだったのかもしれない。 「ホーリー・グレイル」といえば、こないだ円卓の騎士の話 King Arthur のteaserを見ました。この『キング・アーサー』がヒットしたら、ホーリー・グレイルも再上演されたりして。 でも「アーサー」って、わたし個人的にはむちゃくちゃ美味しい、英国俳優テンコもり映画みたいなんだけど、そういうのってどうも米国では興行的にはいまいちになりがち? と述べながら、わたしが頭に描いているのは 『リベリオン』、『アンダーワールド』、『サラマンダー』てところです。『タイムライン』も入れていいかな。わたしはこれら映画のどれもが好きなんですが(実はこの4作品、出演者がダブッてるので、しりとり?ができるぞ)。 『キング・アーサー』はアーサー王が Clive Owen、グィネヴィアは Keira Knightley、ランスロットIoan Gruffudd (ヨアン・グリフィズって読むんだよね? こういう名前の人がいるから、わたしはいちおう初出の名前は英語表記にしているわけです…)。ヨアンって背は高いけど、わたしの中のランスロットのイメージとはちょっと違うかな? もっとがっしり系といいますか。だからどちらかというと、クライブ・オーウェンがランスロットでヨアンがアーサーだ。 けどヨアンは王様としては、ちょっと弱いのかも。クライブの方がハリウッド俳優として場数も踏んでそうだ。しかし、ヨアンがランスロットで旦那がクライブだったら、わたしも迷わずランスロットと浮気するだろうなぁ(←妄想モード)。 でもガラハッドがかわいくて、沢山出てればそれだけでよし(きっと思いっきり脇役な予感)。ちなみに『ホーリー・グレイル』のガラハッドはMichael Palin。かわいいよねー。ほんと、The Pure って感じ。 もひとつおまけに Shaun Of The Dead 。目下、わたしがこれほどまでに心待ちにしている映画はありません。そこはかとなく Channel4テイストが漂ってます。Spaced の第三シリーズができるまでの間、これで我慢してやるって感じ。でなぜここでこんなことを話しているかというと、Dawn Of The Dead が先週全米第一位だったと思いますが、「ショーン」もそれにあやかって、来週か再来週に上映されるんだよね。配給会社がいっしょなので相乗効果を狙うらしい。 こういう、ヒット作との抱き合わせ販売みたいなのって、悪くないなと思う。抱き合わせといっても、ヒット作の二匹目のドジョウを狙いましたみたいな二番煎じではないし、それに直接のパロディじゃなくて、テーマがいっしょってなだけだから(だいたいモンティパイソンなんか、30年近く前の作品だしな)。独立してみても面白いけど、比べてもそれなりに楽しめて、お得なんではないでしょうか?(つってもわたし個人は「パッション」も「ドーン」もパス。イタそうだから!)
by bms-mp
| 2004-03-25 17:34
| Film
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