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ひきつづきBBCの10分番組について。 Look Around You と Posh Nosh は両方ともパロディ。 Look~の方は、学校で理科の時間に使われる教材の (ほんとはオープン・ユニバーシティのパロディ)、 Posh~は料理番組の。 Look~はDVDが出てるのでみたんだけど、学習副教材ってイギリスも日本も あんまりかわらないのね、ということで、その内容のハチャメチャぶりが笑えます。 「Germs」の回ではたしか、病原菌はドイツからやってきます(Germanyだから) といってたような。いいのか、そんなこと公共の電波でいっちゃって? BBCのオフィシャルページもあって、クイズで遊べますが、正解するのは絶対に無理。 DVD発売を記念しての「DVDとは」というセクションでは、 DVDは今まだ開発途上にあるので、直径は70インチ、重さ600キロとか嘘八百。 「いずれ2人で運べるぐらいコンパクトになったらいいですね」だそうです。 人気だったんで、『マリオン & ジェフ』みたいに、今年は30分番組として お茶の間に(…)戻ってくるらしい。 Posh Nosh も面白そうなのだが、公式サイトのクリップでちらっと覗えるだけなのが とても残念。 クリップの印象だと、スノビッシュな(?)サイモン (Richard E. Grant だし!) と ミンティ (Arabella Weir) 夫妻が市井の一般人に伝授する、 一般的でない高級料理のレシピ・チップって感じなのでしょうか。 すごくみたいです。どこぞのケーブルチャンネルとかで再放送してるんでしょうか。 でもだんなの妹にばかり頼むのも悪いし。早くDVDで出してください。 #
by bms-mp
| 2004-03-08 12:19
| Comedy
Joanna Lumley のネタついでに、Up In Town。 たった10分×6回の放送で、独り芝居。 マディソン (Joanna Lumley) というもう若くはない一人暮らしの女性が、 狭いフラットの一室にある鏡の前で、化粧をしながら、 自分のそれまでの人生をつらつらとしゃべっていく、っていうシチュエーション。 回が進むにつれて、どうやら彼女は昔すごく金持ちのだんなさんがいたのに 離婚したので一人暮らしだとか、お金持ち時代の栄光に今でもしがみついているけど、 お金には困ってそうだとか、離婚を契機に友達も離れていってしまったようだとか、 そういうことがだんだんわかってくる。 一応コメディのカテゴリーに入るのだと思う。でも、笑える話ではぜんぜんなくて。 彼女の孤独がとても悲しいの。 それでもこの番組が大好きなのは、最後の最後で救いがあって、 ああよかったなーって思えるから。 最後のオチのところを思い出すだけで涙がでます。 全部で60分の短いはなしなので、DVDはちょっと割高と思われるかもしれないけど、 わたしは満足でした。ほんと、好き。 パッツィーじゃない、これぞ女優ジョアンナ・ラムリー、がみられるのもお得です。 あまり詳しくないのだけれど、BBC2 の10分番組というのは、 なかなかよさげなのが揃っている気がします。 わたしが知ってるのは Up In Town を含めて4作だけなんだけどね。 たとえば、こんなの: Marion & Geoff 実は、この番組の成功のお陰で、同じフォーマットの Up In Town ができた、 ということらしいです。こちらはタクシー運転手キース (Rob Brydon) のモノローグ。 どうやら、タクシーの助手席前のところに自前ビデオカメラを置いて、 そこに向かってしゃべっているようです。 タイトルの二人はぜんぜん登場しません。キースのおしゃべりの中で、 マリオンは彼と離婚調停中の奥さん、ジェフはその原因となった、奥さんの浮気相手 ということがわかります。 Up In Town のマディソンと同じように、というよりそれに輪をかけて、悲惨なキース。 なのに、マディソン以上に、自分がおかれた状況に対して超楽観的なのですよ、彼は。 彼は本当に純粋に「無垢」というか、何に関しても良い方向に解釈するあまり、 マリオンやジェフを筆頭に、他人からその無垢さにつけいられて傷ついてるのに、 今日もやっぱり楽観で生きていくという。 あんたはほんとうにそれでいいのか! とみているこっちが怒りを覚えるくらいですが、 なぜか見続けてしまうあたり。 こちらも最後にちょっとだけいいことがあったから、いいや。 …と思ったら、30分番組に拡大されたシリーズ2では、 彼はまたまた悲惨な目にあっているようです。本当の幸せを掴むのはいつなの!? マリオンとジェフの浮気発覚!のスペシャルエピソードはDVDにならないのかな。 ジェフ役は今をときめく Steve Coogan だぞ!(『80日間世界一周』よろしくね) では、のこりの二つはまた明日(ネタのばし)。 #
by bms-mp
| 2004-03-05 18:09
| Comedy
Have I Got News For You とともに、だんなの妹が録画して送ってくれた Absolutely Fabulous のシリーズ5を一気にみる。 (一番最初のエピソードが抜けてるんだけど…) 最初の方のシリーズは TSUTAYA とかでレンタルされてたと思うのですが、 今もまだ貸し出されているのでしょうか。 あらすじ、というか、シチュエーションコメディなので、どんなシチュエーションか ざっくり言いますと、 基本はモラルのモの字も無いむちゃくちゃな母親エディ (Jennifer Saunders) と 長年その母親になやまされ続ける、超真面目な娘サフィー (Julia Sawalha) の 母娘立場逆転のコメディ…のはずなんだけど、どちらかというと、 エディと長年の悪友パッツィー (Joanna Lumley) との 飽くなき fabulous さの追求の日々てな感じでしょうか。 第5シリーズをみてあらためて思うに、サフィーはエディの良心の声で、 パッツィーは悪魔の囁きなのよ。エディは十中八九、悪の声に従っちゃうけどね。 だんなとわたしの共通した感想は、「シリーズ4よりも面白かった。」 4ではちょっと元気のなかったサフィーも、妊娠してそれなりに自己主張してる。 真面目な彼女が真面目にがんばってくれないと、 エディとパッツィーの無茶苦茶ぶりが目立たないというか。 毎回かなり豪華なゲストなどもあり。 本人役で出てたのは、エルトン・ジョン、ミニー・ドライバー、ジャン・ポール・ゴルチエ、 などなど。 チチカカ、じゃなくてセーラ、の怪しさにもさらに磨きがかかり、ストーカーと化し。 セーラ役のもりなおこさん、Spooks にも出てましたが、彼女の役はいつも怪しい。 ボーも相変わらずエディの元夫マーシャルとカルトなスキームで稼いでいる。 でもやっぱりパッツィ。ジョアンナ・ラムリーってすごい女優さんだと思うわ。 もともとコメディエンヌのジェニファーはわかるけど、ジョアンナは往年の美人女優よね。 それが、かなりお下品な演技を体張ってやってくださいます。 うーん第6シリーズまで行くのかなぁ、行かないのか? ところで息子のサージ (読み方はセルジュ、なんですか? それじゃかぜときのうただと思うんですけど) はぜんぜん出てこなかった。 2002年クリスマス・スペシャルのオンリーネタだったのか? でもその代わり、サフィのお父さんジャスティンがゲイネタで笑わせてくれました。 彼の彼氏オリヴァーはどうなったのかなー。 サフィーの彼のジョンとは比べ物にならないぐらい、ゴージャスな子だったんだけど。 まージョンも最後の最後でちょっと面白くなったから、許す。 #
by bms-mp
| 2004-03-03 17:16
| Comedy
だんなの妹が録画してくれたクリスマスごろの Have I Got News For You で、 Ian Hislop が「リチャード・カーティスの書く脚本には必ず "バーナード"という役が出てきて、それはいつも頭の悪いキャラクター。 なぜかというと、それはリチャード・カーティスの彼女を奪った人の名前だから」 とトリビアしてた。 のでさっそくIMDBで調べてみた。 TVドラマはよくわからないけれど、映画では、Bernie というキャラクターも含めると、 たしかに皆勤賞もののような。 ラブ・アクチュアリーではカレンの息子の名前がBernieで、 ノッティング・ヒルにも、ブリジット・ジョーンズにも、フォーウェディングにもいる。 これらのキャラが、みんな揃って頭のわるい役かどうかは知らないけど。 著名な脚本家を敵にまわしたくはないものだわ… #
by bms-mp
| 2004-03-02 12:20
| Rubbish
事前に内容に関する誤解がとけたお陰で、 がぜん興味を持った『マスター・アンド・コマンダー』。さっそく土曜日に見にいった。 オスカー賞モノな作品なのかどうかはわからないけど、 (そういう意味ではロスト・イン・トランスレーションも、謎ではある) 面白かったっす。 海は男のロマンだね(?)。余計なホレたハレたがなくて、よひ。 基本的に戦争ものは苦手。 でも、この時代のものは安心してみられます。 イギリスもフランスも、まー相手がオランダであれ、スペインであれ、 どの国も、絶対善を背負って戦ってるのではなく、結局どの国も、 ただ自国の利益のために戦ってるわけで、とりあえず同等というか、 フランス側から見れば、フランス側の正義があるのだろうし、 見てるこっちも、一歩引いて、公平に見られる気がする。 ベルばら世代のわたしとしてはフランス革命+ナポレオンはポジティブに見てるけど、 イギリス側から見た『紅はこべ』つうのもあるし。 だけど、特に第二次世界大戦以降の戦争がテーマだと、 ナチスドイツとか特にそうだけど、「絶対悪に対する正義の戦い」みたいになるから。 いやー当事者はそれでいいけど、私的には何か独善的だなーと思っちゃう。 (というわけで、非難を覚悟でついでに言うと、『ロード・オブ・ザ・リング』も ファンタジーとしてならいいんだけどさ、オスカー沢山もらったっていいんだけどさ、 わたしだって面白くなかったわけじゃないけどさ、かなりヒネた見方をさせてもらうと、 何で敵側の人間はインド人?って思うのよね。 善の側はみんな色が白くて相貌もきれいで、一方悪の側は、 醜いオークか南の方に住んでる褐色の人たちなんだもん。 原作が書かれたころの、時代的な限界つうのはあるんだろうから、 善悪の白黒はっきりつうのはしょうがないかもしれないけど、 現代の映画でそれを堂々とやって、いいのかなあ…。 …いやいや、これは少数派意見なので、見過ごしてやってください) 閑話休題。 買ったまんま放りっぱなしの Hornblower、 こちらもナポレオン時代のイギリス海軍のはなしだと思うのだが、 マスター・アンド・コマンダーのお陰で、一気にこっちもみちゃおうと思う一方、 日本語の字幕が無ければ、海洋用語なんてわかりっこないわなーという あきらめも半分。 #
by bms-mp
| 2004-03-01 17:55
| Film
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